🧪 はじめに:サビで「音割れ」していませんか?
こんにちは、迷子なパパです。
「Aメロは小さくて聞こえないのに、サビになると急にうるさくなる…」 「音量を上げると音割れするし、下げると埋もれる…」
これ、MIX初心者が必ずぶつかる壁です。 歌声は、ささやき声から叫び声まで音量差(ダイナミクス)が激しい楽器です。このままだと非常に聴きづらい作品になってしまいます。
そこで登場するのが**「コンプレッサー(略してコンプ)」。 音の暴れ馬を大人しくさせて、「聴きやすい安定した歌声」**にするための必須ツールです。
🎯 コンプレッサーってなに?(布団圧縮袋で例えると…)
コンプレッサーの役割は、**「大きな音を圧縮して小さくする」**ことです。
イメージしてください。 「かさばる布団(大きな音)を、圧縮袋に入れて空気を抜き、ペッタンコにして収納しやすくする」 これがコンプの仕事です。
大きな音が小さくなれば、全体の音量をグッと持ち上げても音割れしなくなります。 結果として、**「小さな音(Aメロなど)もハッキリ聞こえるようになる」**というわけです。
🛠 所長おすすめ!無料コンプレッサー2選
コンプは種類が多いですが、初心者はこの2つを持っておけばOKです。
1. TDR Kotelnikov (Tokyo Dawn Labs)
【所長の実験メモ】 「とにかく綺麗に整えたい」ならこれ。 音が変化しすぎず、透明感のあるまま音量だけを整えてくれます。操作画面もシンプルで、何が起きているか分かりやすいのが特徴です。
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特徴: 原音重視、ナチュラル
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用途: バラードやアコースティック曲
2. FETish (Analog Obsession)
【所長の実験メモ】 こっちは「ロックや激しい曲」向け。 通すだけで少し音が歪んで、前に張り出してくるような「パンチ」が出ます。サビでガツン!と聴かせたい時に最適です。
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特徴: アグレッシブ、パンチが出る
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用途: ロック、アップテンポな曲
🧪 【これだけ覚えればOK】所長の推奨設定レシピ
「ツマミがいっぱいでわけわからん!」という方へ。
まずは以下の設定からスタートして、微調整してみてください。
| パラメータ | 意味(役割) | 初心者向け推奨値(目安) |
| Threshold (スレッショルド) | **「ここを超えたら圧縮!」**というライン | メーターが少し動くくらい(-15dB〜-20dBあたり)まで下げる |
| Ratio (レシオ) | 「どれくらい強く潰す?」 | 2:1 〜 4:1 (まずは3:1くらいでOK) |
| Attack (アタック) | 「いつ潰し始める?」 | 10ms 〜 20ms (速すぎると声が奥に引っ込むので注意) |
| Release (リリース) | 「いつ元に戻す?」 | 100ms 〜 200ms (余韻が不自然にならない程度に) |
【重要】Makeup Gain(メイクアップ・ゲイン)を忘れずに!
圧縮すると全体の音量が下がるので、最後にこのツマミで**「圧縮前と同じくらいの音量」**になるまで持ち上げてください。
💡 コンプの「掛けすぎ」に注意!
コンプは魔法のツールですが、掛けすぎると**「抑揚のない、平べったい声(海苔波形)」**になってしまいます。
【チェック方法】
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息継ぎ(ブレス)の音が不自然に大きく聞こえていませんか?
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サビの盛り上がりが消えていませんか?
もしそうなっていたら、Threshold を上げたり、Ratio を小さくしたりして、圧縮を弱めてみてください。
🚀 次のステップへ:耳障りな「サ行」を消す
音量が整って聴きやすくなりましたね! でも、よく聴くと「サ行」や「ツ」の音が耳に痛くありませんか?
次は、コンプレッサーの親戚である**「ディエッサー」**を使って、この鋭い音だけを狙い撃ちします。



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